TAC-TRAINEE-Voice

東方鍼灸院研修生の感想文

VOICE 71/鍼灸師(愛知県・女性)

 三年前と変わらないと思った事は、吉川先生が一人一人の患者さんに対して丁寧にツボや経絡の説明をされている事と、患者さんご本人がしっかり勉強をされていてセルフケアの意識が高いという事です。また吉川先生の治療はもちろん、お人柄からか子供~ご年配の方と幅広い年代の患者さんからとても信頼が厚く安心して治療を受けて笑顔で帰られる姿を何人も拝見させていただきました。

 そして今回、以前にも増して吉川先生の治療が進化している事にとても驚きました。
王不留行(補)と皮内鍼(瀉)を使った治療はもちろん、背部兪穴で7行線までツボを発見されていて、またその効果は衝撃を受けました。

 他にも太谿のツボの位置(今まで私が思っていた位置とは違う)とその範囲によって首(上部~下部)の圧痛がスッキリ取れてしまうという事も。

 また、吉川先生の右親指が赤く痛みがあり力が入らない時に、左小指の足通谷に皮内鍼を置くだけで(肺経・膀胱経の子午)痛みがとれ力が入るようになり、親指の赤みまでひいたのを目前で見て本当に驚きの連続でした。

 私は5月末から原因の分からない環状紅班が出続けており、9月に入った途端に左腕内側一面が一気にかぶれたような酷い状態になり、なんとか研修までに治そうと食事や睡眠にも気をつけて少し腕に痕が残った状態で研修に参りましたが、先生に治療していただいてから1か所のみ紅班が出ただけで、今はきれいな状態に戻っています。患者さんのみならず、私もセルフケアをしっかり行いたいと思います。

 今回は3日間の短い研修期間でしたが、改めて鍼灸の素晴らしさと面白さを実感させていただきました。毎日が目から鱗が落ちる日々でした。(2014年)